Floral Linen フランス刺繍のテーブルクロス・ドイリー・ランチョンマット・刺繍小物・ティーコゼー・・ジャーマンファブリック・リバティ フランス刺繍通信講座 

フランス刺繍と淑女のサロン



フランス刺繍   アフタヌーンティー






ルサージュ

2005年3月15日


 ある日のことです

美容院で見た雑誌(ミセス)で

「世界最高のししゅう学校」

の文字が目にはいりました

その場ですべて暗記できないので あわてて帰りに同じ本を買い

家でゆっくりと読み始めました

 
行くしかない


なんてすばらしく簡単な思いつきでしょう


でも、海外なんて1人ではいけない・・・


大切な友人(才媛、大学で哲学を教えていますが)

に相談すると

私も哲学の勉強に行きたいから 一緒に行きましょうよ。

と、あっさり決定



ちょっと待ってよ



行きましょうって・・・  あなた

私フランス語 全然全く 少しも話せないんだけど



大丈夫!技術を習いに行くんだから言葉なんていらない!

説得力のあるお言葉です

でもそんなこと言ったって

学校じゃ 私1人になっちゃう〜

本当に行くしかなくなりました

雑誌にあった住所にFAX

当時は まだパソコンは一般的ではありませんでした

4週間弱しかパリに滞在することができない旨を伝えると

オートクチュール刺繍を2レッスン組んでくれて

日にちも決定



 


40万円近い金額を銀行から振り込み

もう絶対に引き返せなくなりました


とにかくすべての手続きが私にとっては

初めてでしたので いちいち手間がかかりました

FAXも平気で夜中の2時 3時にかかってきます

(あちこちのホテルから)

この世には時差っていうものがあるのよ!!!


こうしてパリ ルサージュ 珍道中がはじまりました

3月13日でした




2005年3月16日


   長い長い飛行機の旅でありました

隣で彼女はずーっと寝ていました

どうやっても眠れない私は 疲れをためるしかありません

だいたい 鉄のカタマリが空を飛ぶことに否定的な者にとって

ちょっとのゆれも神経をすり減らす材料となります


それでも 青かった地面が緑や茶色に見えはじめる頃になると

ようやく終わりに近づく飛行機と 見知らぬ土地へのあこがれで、

おもわず窓にはりつきます



おっと あぶないあぶない


あんまり窓に寄りすぎると 飛行機がバランスをうしなっちゃう。


あくまでも最新の科学に否定的であります。



空港からパリ市内 下宿まではタクシーを使いまし。

お友達が 私の学校の近くが良いと言ってくれて

朝食が付いた 1人暮らしのマダムのいるアパートに

   決めていました


もう明日は朝から学校に行くので

外で夕食を買い 早めに休みました・・・って

今度は時差ボケで、寝られないじゃないのよっ!!!



次の朝 友達がおフランス語でマダムとなにやら話しています

なんと!!

友人はおフランス語がぺらぺらとまではいかないにしても

(今では猛特訓の末 ぺらぺらになりました)

日本人としては上等の部類にはいるくらいの使い手

マダムが彼女と同じ方向に行くので

   連れて行ってくれるそうなのです


彼女は 私を学校まで連れて行って 手続きを済ませることまで

やってくれるつもりだったので さあ大変


私は彼女の心配を背に 1人でボツボツ出かけました

こんにちは さようなら ごめんなさい

の3語だけを教えてもらって


5分で着くはずのところまで 30分ぐらいかかり

ようやく 奥まったところにある学校のありかを発見

ところが何処にあるのか解りません

ウロウロしているとピンクコートのご婦人に出会い

その方が 3階にある学校に連れて行ってくれました

私は その方と3週間一緒に授業を受けたのです



受付で ヘタな英語で入学について訪ねますと

なんということでしょう

受付さんは 私のことなんか聞いていないし

   FAXの字は自分のものではないから

帰れとおっしゃるではありませんか

そこで帰るわけにはいかず

送金した証明書などを見せて(いろいろ持っていってよかった)

ようやくめでたくご入学の運びとなりました


ほかでもこのような目に遭いましたが

フランス人は知らん顔がお好き です 



     
2005年3月17日


授業はフランス語が解らなくてもだいじょうぶでした

それまでに 刺繍は10年以上やっていたので

初心者よりは楽に出来たと思います

先生方にも

日本でししゅう関係の仕事をしているのか

と、たずねられました


 問題はクローシェという特殊なかぎ針の扱いです

これは大変苦労をいたしました

裏側からスパンコールやビーズを手探りで

1つ1つ拾って

かぎ針に引っかけていくのですが

すぐに目が落ちてしまいます

1目拾うと10目落としてしまう・・・

というくらいに進みません

いまはどうなのかはわかりませんが

当時、1つの作品が大きく

仕上げるのはムリだと言われましたが

4週間弱で2レッスンを組んだのは学校のほうなのです


午前中3時間 午後3時間の授業で

買い物や観光のヒマはありませんでした

同行の彼女は毎日忙しく走り回っていて

靴が1足だめになったほどです

同じ部屋でグースラピーと寝ている横で

夜中の3時くらいまで宿題をやりました


 毎日少し薄暗いパッサージュを通り

ほんの5分くらいで到着する学校と下宿の

行き帰りで1日が終わっていきました


わーん

どこにも行けず何のためにこんなところまで来たんだろう・・・

ししゅうのためでしょ

解っていても、つらかった


でも頑張ったかいはありました

1レッスンが仕上がったときから

先生は私のことを


名前で呼んで下さるようになりました

実力の世界です


 2レッスンが終了したとき、周りのフランス人達は

皆、喜んでくれました

ずっといたくなりました


今、ルサージュに行きたいと思っている方は

私のホームページのメールで聞いてくだされば

解ることはお教えいたします

(ししゅうのやり方はお教えできませんが)

著作権等でお見せできない作品の写真も

個人にでしたら

だいじょうぶだと思います


ただ 高い金額を払って行くのですから

日本でししゅうがある程度できるようになってから

行かれた方がよろしいでしょう

遊びに行くのではありませんから


それから 習ってきてもなかなか実際にはできません

先ほどのとおり

1目拾うと10目落としてしまうという状態がずっと続きます

しかもひと目が小さいので落とした目を拾うのがかなり大変です

ですから広い面積にししゅうをなさるのでしたら

慣れればとても便利ですが

ちょこちょことビーズをつける程度でしたら

手でやってしまったほうがずっと簡単です

親指の爪くらいを刺すのに1時間はかかります

そうそう、布を木枠に張らなければなりませんし

これがまた面倒です




そう

すべて 全部

たいへんなのです








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